オーストラリアの冬の海!少年の足を噛み大ケガさせた謎の生物!

オーストラリアの冬の海。

海に足を浸けていた16歳の少年が、両足から出血し、血が止まらなくなるという被害に遭いました。

少年を襲った意外な生物の正体は!?

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少年を襲ったのは・・・

ベッドの上に少年
引用元:ガールズチャンネル

2017年8月5日、冬のオーストラリア、メルボルン近郊の海岸でのこと。

少年はその日、サッカーの試合で疲れた足を冷やそうと、自宅近くの海岸に向かいました。

冷たい水に腰までつかること約30分、海から上がり自宅へと歩き出した少年は、自分の足が血だらけになっていることに気づきました。

病院

自宅に戻った少年の足を見た父親は驚き、慌てて少年を連れて病院へ。

少年の足にはピンで刺されたような無数の傷がありました。

しかし地元の2件の病院では、その傷の原因を特定することができなかったのです。

そこで父親は原因を突き止めるべく、事件の次の日の夜、ウエットスーツを着込み、少年が被害にあった現場へ向かいました。

捕まえたウミノミ
引用元:ガラパイヤ

用意した生肉を網に詰め海に沈めると、寄ってきたのは体長2ミリほどの大量のダニのような生物

捕まえたその生物を、ビクトリア博物館の専門家が調べたところ、それはウミノミという生物だったのです。

ウミノミとは?

端脚類解説画像
引用元:ヨコえびがえし

ウミノミとは、腐肉食性小型甲殻類(食物が乏しい深海などの海底に多く見られ、大型の生物の死骸を食べる)の中の、腐肉食性端脚類と呼ばれる生物の一種です。

腐肉食性端脚類は、海底の生物の死骸を食べて糞として排出したり、自分自身が他の場所へ移動することで、生態系の物質循環の中で重要な役割を担っていると考えられています。

ウミノミに噛まれた少年の出血は、医師が止血処置を施したにも関わらず、なかなか止まりませんでした。

しかもその間ずっと、少年は強い痛みを訴えていたそうです。

足を痛がる子供イラスト

それもそのはず、ウミノミは魚の肉をかじることができる強いアゴを持ち、しかも噛みついて血を吸う際に、抗凝血物質という血を固まりにくくする物質を出すのです。

出血が止まらなかったのは、その物質によって傷口がふさがりにくくなったからでした。

少年は“噛まれた”というより“食べられた”という感じだったのですね。

ウミノミ写真
引用元:ウィキペディア

ウミノミの形状はノミに似ていて、体長はわずか2mm程度です。

パッと見では浜辺の砂と見分けがつかず、少年も地元のテレビ局の取材に対し、

「ふくらはぎの下の足首のあたりが砂に覆われているように見えたので、激しく振って払い落とした。」

と語っていました。

砂のついた足画像引用元:フォトリア

しかしながら、ウミノミが原因でこれほどの傷を負うのは異例のことだそうです。

なぜ、この少年はここまでの被害に遭ってしまったのでしょうか・・・

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被害がひどくなったのはナゼ?

博士イラスト

モナシュ大学で生物科学を専攻するリチャード・レイナ准教授は、次のように語っています。

考えられる原因の1つとして、

「ウミノミが集団で餌を食べている近くに少年が留まっていたこと。」

もう1つは、

「オーストラリアの季節が冬で、海水の温度が冷たかったため、刺されていることに気づかず、少年が海の中で長い時間足を動かさずにいたこと。」

これらの要因が重なり、ひどい傷につながったのではないかと指摘しています。

蚊イラスト引用元:フォトリア

「腕に止まった数百匹の蚊に30分間じっと血を吸わせていたようなもので、通常そうしたことは起こらない。」

なるほど、この例えには思わず納得してしまいますね。

事実、ウミノミは日本にも生息していますが、これまで日本での被害報告は出ていないようです。

そもそもウミノミは、死んだ魚や昆虫などを餌にすることが多く、ピラニアのように集団で獲物を攻撃することもないそうです。

ピラニアイラスト

また、万が一ウミノミに噛まれた場合でも、毒は持っていないので、長期的な健康被害の可能性もありません。

噛まれたのが1、2箇所くらいなら、その痛みも蚊に刺された程度だということです。

リチャード・レイナ准教授も、今回のことは極めて特殊な事例であり、それほど懸念することではないとして、

「海に入らないようにするなどの対策は必要ない。」

と付け加えています。

少年がウミノミに襲われたオーストラリアが冬の時期、日本は夏真っ盛り。

海岸引用元:ガンレフ

陸上で、蜂やマダニに刺される確率のほうが、ウミノミに噛まれる確率よりだんぜん多く、被害も深刻です。

最近では生死に関わる毒を持つヒアリまで登場し、まずはこれらの生物から身を守ることが先決です。

また海では、危険な生物のみならず、強い引き潮の離岸流や、波が2倍の高さになる一発波などの自然の驚異もあります。

ケガや事故に気をつけながら、マリンレジャーを楽しみたいものですね!

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