小栗大地、平昌パラリンピックに挑んだ大腿義足のスノーボーダー!

小栗 大地画像 スポーツ

3月9日から始まった平昌パラリンピック。

日本のチームが、スノーボード競技に出場するのは今回が初めてのことでした。

なかでも大腿義足のスノーボーダー小栗大地選手は、日本チームで唯一膝上で足を切断している選手です。

どのような選手なのでしょうか?

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小栗大地プロフィール・経歴

小栗大地画像
引用元:アメーバブログ

小栗大地(おぐり・だいち)

【出身】愛知県名古屋市

【生年月日】1981年1月19日

​【身長 / 体重】166cm / 58kg

【種目】スノーボードクロス

【障害】右足大腿義足

【所属 】TEAM POSITIVE

【スポンサー】三進化学工業株式会社

【ポジション / クラス】LL1クラス(重い下肢障がい)

小栗選手がスノーボードを始めたのは小学校5年生の時。

親戚からスノーボードの板をプレゼントされたことがきっかけでした。

小栗大地画像
引用元:フェイスブック

好奇心旺盛、チャレンジ精神旺盛な小栗選手は、

「やるなら世界を舞台に戦ってみたい。」

と海外へ留学。

25歳でプロになった小栗選手は、国内大会で入賞を果たすようになります。

順調に歩んでいたプロスノーボーダーの道。

しかし、プロになって5年が過ぎたころ、その活躍には陰りが見え始めていました。

 

失われていった意欲・・・

30歳を過ぎた小栗選手は、大きな壁にぶつかります。

それまで順調に伸びていた成績が伸び悩み、上位に入賞することができなくなったのです。

スノーボードで生計を立てられなくなった小栗選手。

やむを得ず金属加工の工場に就職することになりました。

イメージ画像

工場イメージ画像
引用元: 朝鮮民主主義人民共和国外国文出版社

しかし就職すれば、当然、練習時間を確保することは難しくなります。

「就職して、なかなか練習もできなくなって、まあそうすると上手くなることもなかなか難しくなってきて。

趣味として休みの日に滑りに行くのはいいんですけど。

なのでまあ、『スノーボード楽しければいいかな』っていう気持ちになっていました。」

小栗選手は、プロスノーボーダーの道に、あきらめの気持ちを抱き始めていました。

 

仕事中の事故で右足切断!

2013年8月、思いもよらぬ事故が小栗選手を襲います。

工場で仕事をしていた小栗選手の足の上に、重さ2トンの鉄板が落ちてきたのです。

救急車画像
引用元:ユーチューブ

気づいたときには、小栗選手の右足は太ももの下からちぎれていました。

「もう現場で足が取れてたんで、『まあ、スノーボード出来るかな?』とは思いました。」

普通であれば、ショックで気を失いそうな大事故。

しかし、小栗選手は違いました。

病院へと向かう救急車に乗る前から、頭に浮かんでいたのはスノーボードのことだったのです。

「義足でスノーボードできるかな。」

「プロスノーボーダーにもう1回挑戦したいな。」

義足でスノーボードの靴を履く画像
引用元:ファインプレー

人が経験したことのないような経験をするのが好きだという小栗選手。

とは言え、その状況でスノーボードのことを考えるとは・・・

やはり、あきらめきれないスノーボードへの情熱があったのでしょうね。

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日本初!大腿義足のスノーボーダー

右足大腿部切断のため、2度の手術、2ヶ月の入院を経て、大腿義足での生活となった小栗選手。

「誰も経験したことのない大腿義足のスノーボーダーとして、もう1度プロを目指そう。」

小栗大地スノーボード画像
引用元:毎日新聞

義足でスノーボードを続けることを決意します。

「もう1回、一からスノーボードに挑戦できるっていう。

1回あきらめかけていたんで、それがまた真剣に取り組める。

すごいチャンスだなと。」

小栗大地画像
引用元:日本財団

日本のチームが、スノーボード競技でパラリンピックに出場するのは平昌大会が初めてです。

しかも、膝上で足を切断している選手は、日本代表チームで小栗選手のみ。

大腿義足のスノーボーダー自体、国内ではほとんど前例がありません。

右足を失ったことにチャンスを見出した小栗選手は、日本初の新たなチャレンジに挑むこととなったのです。

 

影響を受けた義足のスキーヤー!

義足のスノーボーダーの道を選んだ小栗選手に、影響を与えていた選手がいます。

アルペンスキーの三澤拓(みさわ・ひらく)選手です。

三澤拓画像
引用元:ユーチューブ

長野県出身の三澤選手は、1987年7月12日生まれ、現在30歳。

6歳のときトラックにひかれ、左足をひざ下から切断。

その後9歳でスキーを始めた三澤選手は、2006年のトリノ、バンクーバー、ソチと3大会連続でパラリンピックに出場。

今回の平昌を含めて、4大会連続パラリンピック出場となります。

プロ時代、スノーボードの練習でニュージーランドに行った小栗選手は、そこで義足をつけて滑る三澤選手を目にします。

義足の三澤選手が、急斜面をものともせずに滑り降りていく。

その姿に、小栗選手は衝撃を受けました。

救急車で運ばれるとき、すぐに義足でスノーボードするイメージが浮かんだのは、三澤選手の姿が目に焼きついていたからかもしれません。

「やっぱり自分が義足で滑ってる姿を見せることによって、いま義足の人とか、これからもしケガして足無くしちゃう人とか、そういう人に義足でもスノーボードができるっていうのはアピールしていきたいですね。

希望じゃないですけど、そういうのを与えられるようになりたいですね。」

三澤選手が小栗選手に与えてくれた希望というバトンを、今度は小栗選手が次の誰かに渡していくのですね。

 

平昌パラリンピックに出場!

小栗大地画像
引用元:アメーバブログ

スノーボードには、スノーボードクロスバンクドスラロームの2種目があります。

スノーボードクロスでは、ジャンプ台や起伏のあるコースを2人の選手が同時に滑り出し、相手と駆け引きしながら速さを競うトーナメント戦です。

相手選手との接触が多く、危険を伴うため、雪上の格闘技と呼ばれるほど激しい競技です。

バンクドスラロームは、バンクと呼ばれるカーブや旗門が設置されたコースを1人ずつ3回滑走し、その最高タイムで順位が決まるものです。

競うのは、障害の程度に応じて係数を掛けるタイムではなく、実走タイムという厳しい競技。

全国障がい者スノーボード大会のスノーボードクロス(大腿義足)で、小栗選手は2016年は優勝、2017年は2位、2018年は再び優勝しています。

2017年のワールドカップスノーボードクロス(LL1)では3位、同年のワールドカップバンクドスラローム(LL1)では2位。

大腿義足のスノーボーダーとして、数々の成績を残した小栗選手は、平昌パラリンピックに出場

小栗大地画像
引用元:中日新聞

大会設備の不具合で長時間待たされたり、転倒にも見舞われましたが、スノーボードクロスでは7位、バンクドスラロームでは6位という結果を残しました。

小栗選手は、すでに次に向けての課題を見据えているようです。

平昌パラリンピック前には、もう1度プロのスノーボーダーになることを目標に掲げていた小栗選手。

ケガを心配しながらも小栗選手を見守り、その挑戦を応援している奥様の智子(ともこ)さんのためにも、自分のためにも、がんばって欲しいですね!

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