大阪西成区・死亡した68歳の男。9年間も元同僚になりすまして生活

国内ニュース

大阪市西成区で、今年7月に死亡した男が、別の男性になりすましていた疑いがあることが判明。

男は、9年前から元同僚の男性になりすましていたとみられています。


スポンサーリンク

火葬した男性は生きていた

2009年から2018年までの9年間に渡り、元同僚の男性になりすましていたのは、68歳の男です。

2018年7月20日の午後。

大阪府西成区萩之茶屋(はぎのちゃや)1の簡易宿泊所で、男が病死しているのが見つかりました。

西成警察署画像
引用元:ABC NEWS

男が持っていた健康保険証などから、警察は男の元同僚の男性(69)が死亡したと判断。

家族に遺体の引き取りを依頼しました。

しかし、家族は引き取りを拒否。

そのため警察は区役所に遺体を引き渡し、区が遺体を火葬。

その後、区が元同僚男性の住民登録先である摂津市に死亡を通知したところ、

「男性は生きている。」

と、摂津市から区に連絡があったのです。

西成警察署画像
引用元:ABC NEWS

警察の調べで、男は、1987年から2009年までの22年間は、本名で大阪府門真市(かどまし)の建築会社に勤めていたと判明。

その後、2009年から2015年ごろまで、元同僚男性の名前を名乗って、大阪市大正区(たいしょうく)の建設会社で勤務していたとわかりました。

男は、死亡が確認されるまでの9年間、元同僚男性になりすまして生活していたのでした。

 

なぜ、なりすまし?

西成警察署画像
引用元:ABC NEWS

門真市の会社勤務時代の元同僚になりすましていた男。

男は、その会社に勤めていた時に、元同僚男性の健康保険証などを入手した可能性があるとのこと。

男が会社を退職した後、男と元同僚男性との間に関わりはなかったとみられています。

1人暮らしだった男。

その室内には、元同僚男性名義の国民健康保険証のほか、男の写真が貼られた重機操縦の資格認定証もありました。

男は25年以上前から家族と音信不通だったとのこと。

なりすまし発覚後、警察は、元同僚男性と男の家族に経緯を説明。

元同僚男性は、

「まったく気づかなかった。」

と話しているそうです。

しかし、なぜ男が元同僚男性になりすましたのか、詳しい動機などは分かっていません。

10月12日、警察は、男が元同僚男性の名前で病院を受診したとして、私印偽造・同使用の疑いで、容疑者死亡のまま書類送検。

西成警察署画像
引用元:ABC NEWS

警察は、

「当初は身分証や関係者の証言があり、なりすましを見破るのが難しかった。

今後は確認を徹底したい。」

としています。

スポンサーリンク

男が発見された場所は

男が病死しているのが見つかったのは、大阪府西成区萩之茶屋(はぎのちゃや)1簡易宿泊所です。

簡易宿泊所とは、旅館業法における、ホテル・旅館・簡易宿所・下宿の4つの分類の中の1つ。

2段ベッドを置くなどして、宿泊場所を多人数で共用できる構造や設備を持つ施設です。

しかし、個室であることも多く、カプセルホテルも簡易宿泊所に含まれます。

食事は出ず、風呂やトイレも共同で、ホテルや旅館より設備が簡素。

宿泊代が安く、一般的には2,000円から3,000円台ですが、あいりん地区では800円から4,000円とのこと。

あいりん地区
旧称釜ヶ崎。大阪市西成 (にしなり) 区北東部、山王 (さんのう) 、太子 (たいし) 、萩之茶屋 (はぎのちゃや) を中心とする地区。

東京都の山谷、横浜市の寿町、あいりん地区が、日雇い労働者向け簡易宿泊所の三大集積地といわれているそうです。

男が発見された宿泊所のある萩之茶屋は、その三大集積地の中の1つですね。

重機操縦の資格認定証を持ち、建設会社などで働いていた男。

なぜ、他人になりすます必要があったのか。

なぜ家族と音信不通になってしまったのか。

男が亡くなってしまった今となっては知るすべもないのかもしれません。

家族にも連絡をとらず、他人になりすまして1人で生きていた男の人生がどんなものだったのかと思うと、なにか寂しい気持ちなります。

 

スポンサーリンク

参考:ABC NEWS毎日新聞

コメント