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刑法犯及び子供の性被害と児童虐待状況2018年上半期警察庁まとめ

お役立ち

手軽なネットを介して、子どもたちが犯罪に巻き込まれる事件が後を絶ちません。

子どもを狙った性犯罪や、虐待が繰り返される昨今。

2018年上半期に、全国の警察が摘発した子どもを狙った性犯罪、警察が認知した刑法犯の件数などをまとめてみました。

2018年上半期刑法犯の件数


引用元:朝日新聞デジタル

今年上半期(1~6月)にかけて、全国の警察が認知した刑法犯の件数は39万8,615件(前年同期比:5万2,054件減)。

戦後最少だった昨年を下回るペースです。

刑法犯の摘発件数は、15万2,799件(8,379件減)。

摘発者数は、10万579人(5,115人減)でした。

刑法犯の件数が減った要因としては、

  • 刑法犯の7割以上を占めていた窃盗犯の減少傾向が続いていること。
  • 防犯カメラの普及が進んだこと。

などが影響しているようです。

警察が把握した、犯罪が多い都道府県は、

  1. 東京 5万5,394件
  2. 大阪 4万7,626件
  3. 埼玉 2万8,843件

の順。

少なかったのは、鳥取の1,017件や秋田の1,195件。


引用元:わいせつ 弁護士に無料相談

しかし、昨年7月に施行された刑法の改正により性犯罪の一部の罪が厳罰化したため、その罪においては摘発件数が増えています。

刑法の改正では、強姦罪が強制性交罪に名称変更。

男性を含めた被害者に対する性交類似行為も刑罰の対象となりました。

また、起訴するために被害者の告訴を必要とする“親告罪”の規定も削除。

強制性交などの罪種でみた場合、犯罪発生数は474件から601件に、摘発件数は431件から535件に、いずれも増加しているのです。

万引き少年イラスト

また、万引きや傷害殺人などの刑法犯で摘発された少年は1万1,433人。

去年同期を1,558人下回るという過去最少の数字で、刑法犯の少年の摘発は減少していると言えます。

減少の要因は、少年の刑法犯の半数を占める“窃盗犯”が減ったことによるもの。

しかしそんな中でも、振り込め詐欺の摘発は去年に比べ189人増の368人で倍増となっています。

  • 窃盗犯
    6,564人(1,151人減)
  • 殺人などの凶悪犯
    196人(9人増)
  • 傷害などの粗暴犯
    1,674人(52人減)
  • 知能犯
    567人(163人増)

知能犯の増加は、振り込め詐欺の増加が要因となっています。

 

児童ポルノ摘発件数


引用元:朝日デジタル

2018年10月4日の警視庁のまとめ(暫定値)によれば、2018年上半期に全国の警察が摘発した児童ポルノ事件は1,423件。

暫定値
正式な決定がなされるまで、仮の措置として、とりあえず定めた数字。

これは過去最多の件数です。

摘発人数も去年と比べ、277人増の1,053人。

上半期で初めて1,000人を超え、摘発した事件の数も摘発人数も、いずれも過去最多を更新しました。

この数字には、子どもを狙った犯罪が多く繰り返されている実態が浮き彫りになっています。

このような事件摘発の増加要因の1つとして、2014年に施行された“改正児童買春・児童ポルノ禁止法”があげられます。

改正法では、写真や動画を提供する目的で所持するだけでなく、性的な好奇心を満たす目的で所持する“単純所持”でも罰せられるようになりました。

この“単純所持容疑”の摘発が急増。

単純所持を含む”所持等”摘発数は今年上半期で393件。

昨年の31件を大幅に上回りました。


引用元:情報速報ドットコム

被害に遭った18歳未満の子どもは615人(前年比21人増)。

内訳は以下の通り。

  • 高校生 234人(38.0%)
  • 中学生 212人(34.5%)
  • 小学生 138人(22.4%)

被害内容での区分は、

  • 自画撮り
    240人(39.0%)
  • 盗撮
    156人(25.4%)
  • 児童買春・淫行
    92人(15.0%)

となっています。

被害が判明した子どもの約7割が中学生と高校生。

その中でも、だまされたり脅されたりして自分の裸の画像を送信させられる“自画撮り”の被害が約4割を占めました。

 

SNSでの被害


引用元:福井新聞オンライン

出会い系以外の会員制交流サイト(SNS)を利用して犯罪被害に巻き込まれた18歳未満の子どもは、去年同期より63人少ない856人。

しかし、高校生は19人と増えています。

被害犯罪別では、

  • 淫行などの青少年保護育成条例違反
    331人
  • 児童買春・ポルノ禁止法違反のうち金銭を渡してみだらな行為をする児童買春
    203人
  • 自画撮り被害などの児童ポルノ
    271人

で、いずれもやや減少。

重要犯罪の被害者は38人、略取誘拐16人、強制性交14人、殺人3人。


引用元:福岡よりレポート

被害に巻き込まれた時に使用していたSNSで多かったのは、

  • 投稿サイト“ツイッター”
    342人(前年比15人増)
  • 学生限定のチャット型交流サイト“ひま部”
    94人(前年比1人増)
  • 無料通信アプリ“LINE”
    42人(前年比20人減)
  • チャットアプリ“マリンチャット”
    38人(前年比22人増)

などでした。

子どもたちがSNSで容疑者と会う理由については、“金品目的”“性的関係目的”を合わせると4割を超えています。

「知らない人に画像などを渡すと、無断でネットにアップされたり、それを脅し文句に要求がエスカレートしたりする恐れがある。」

と警察庁は呼び掛けています。

 

虐待疑いは過去最多


引用元:敦賀市

今年上半期で、虐待を受けている疑いがあるとして警察が児童相談所に通告した18歳未満の子どもの数は、去年同期よりも6,851人多い37,113人。

上半期としては過去最高となりました。


引用元:日本経済新聞

中でも、子供の前で暴力を振るうといった“面前DV(ドメスティックバイオレンス)”の伸びが目立つ形となっています。

全国の警察が、命の危険があると判断して保護した子どもの数は2,127人。

警視庁は、

「虐待が増えているというより、国民の意識が高まりで情報提供が増えた。」

としています。

犯罪全体としては減少していても、高齢者を狙った振り込め詐欺や、若年層を狙った性犯罪などは増加。

また、少年が起こす性犯罪や、交番を襲撃し拳銃を奪うなどの凶悪な犯罪も目につきます。

弱者が食い物にされないよう、当人たちが気をつけることも大切ですが、犯罪を未然に防ぐよう周囲も目を光らせていたいものです。

 

 

虐待された子どもやDV被害の家庭を守るために重要な児童相談所などの施設。しかし建設場所をめぐっては賛否両論あるようです。⇒

東京都港区・南青山の高級ブランド街に児童相談所建設計画。住民賛否両論

 

 

参考:福井新聞オンライン朝日デジタル時事ドットコムニュース産経ニュース・北國新聞2018/10/5

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