迫りくる世界的な食糧難!人類を救う救世主は…コオロギ!?

約76億人に達する世界人口。

人口増加率の低い先進国に対し、途上国の貧困地域の人口は急増しています。

人口増加にともなう食料の需要と供給のバランスの崩れから、危ぶまれている食の未来

そんな中、食料源として脚光を浴び始めているのは身近な虫なのです。

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深刻な食糧不足

現在、世界的な人口増加による、未来の食糧不足の問題が取り上げられています。

2050年には、90億人に達するとみられる世界人口。

すべての人に食料を供給するには、最低でも現在の2倍の量の食料が必要になってきます。

世界の人イラスト

国連食糧農業機関(FAO)の報告によれば、現在の世界の飢餓人口は約8億人。

毎日4万人(2秒に1人)のペースで餓死しているというのです。

今後の人口増加で、この食糧危機がさらに悪化することは目に見えています。

世界人口推移表
引用元:ビジネスジャーナル

2013年、国連食糧農業機関(FAO)は、この問題に対し、

「昆虫を養殖して不足する食糧を補おう」

という提言を発表しました。

コオロギに注目!

コオロギイラスト
引用元:KEYSTONE

「昆虫」と聞いて、食べ物を思い浮かべる日本人は少ないかもしれません。

しかし現在、世界の人口の約80%の人が、約2,000種類の昆虫を食べているのです。

日本でもイナゴやハチの子、ザザムシなど、伝統食として有名な昆虫もありますね。

実は、栄養の面からみると、昆虫は高タンパクで低カロリーのヘルシーな食糧。

コオロギ食品画像
引用元:RT

そんな昆虫の中でも、特に注目されているのがコオロギなのです。

欧州やアメリカなどでは、すでにコオロギを使った食品開発や販売をする企業も出現。

豚や牛と違って、昆虫を食べることに関しては宗教的な制約を受けることもありません。

ゴキブリや蚊などに比べるとイメージが良く、味が美味しいこともコオロギが選ばれる決め手となっているようです。

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コオロギはハイブリットな食べ物

飼育コスト

調理されたコオロギ
引用元:大紀元

1950年以降、北米で釣りやペットの餌として大量生産されているコオロギ。

すでに飼育のノウハウが確立されているため、野菜や動物に比べ新規参入のハードルも低くなっています。

また、農業と兼業でコオロギを飼育することにより、不作だった年の収入を補うことも可能。

牛の体重を1Kg増やすには約10Kgの飼料が必要。

牧場イラスト

しかし、コオロギであれば約2kgの飼料で済みます。

コオロギの飼育に必要な水の量も、牛と比べて2,500分の1、豆に比べて216分の1。

節水にもなり、広大な牧場や畑のような土地も不要。

また、コオロギが成虫するのに必要な日数は約1ヶ月。

数年かけて成長する動物や、数ヶ月かけて育つ植物に比べ成長期間も短いのです。

コオロギ飼育現場画像
引用元:globalnews

飼料も人間が排出した残飯で十分。

家畜に比べ飼育効率がよく廃棄物も少なくすみます。

しかも、CO2などの温室効果ガスの排出量もゼロ。

環境に優しいというメリットもあるのです。

鶏イラスト

また、鳥インフルエンザやBSE(ウシ海綿状脳症)のような人畜共通感染症の危険も少なく、女性や土地のない最貧層の人たちも飼育が可能。

コオロギによって食生活も改善され、街頭で販売することで現金収入をもたらすこともできます。

栄養価の高さ

コオロギ100g当たりに含まれるたんぱく質は約21g。

タンパク質20g前後の牛肉と比べてもひけをとりません。

生の状態での100グラムあたりのタンパク質含量の表
引用元:JBpress

多くの昆虫は、家畜の肉や魚に比べ高たんぱくで栄養価も高く、タウリンが比較的多く含まれています。

カルシウム、鉄分、亜鉛といったミネラルや、脂質も豊富。

タンパク質のもととなるアミノ酸の供給源にもなります。

人間の体内で作ることのできない必須アミノ酸のうち、穀物で不足しがちなリジンやトリプトファンを補うこともできます。

稲穂のイラスト

リジンの不足は栄養不良をまねき、成長障害や、重篤な場合には生命に影響を及ぼすことも。

さらに、バッタ科の昆虫に含まれる鉄分は100gあたり8~20mgで、牛の6mgを上回る含有量。

レバーと並ぶほどの鉄分補給食にもなるのです。

三橋淳氏の「虫を食べる人びと」(平凡社)には、

「虫の体には人が必要とする栄養のほとんどがあるといってよい。」

とまで書かれています。

意外に美味しい!?

普通の日本人からすれば、昆虫の味は想像できず、不気味にさえ思われるかもしれません。

しかし昆虫は、鰹節やエビやカニなどの味によく似たなじみやすい味で、意外に美味しいようです。

旨味と塩味のバランスは、エビが1.2対1、カニが1.4対1。

コオロギの旨味と塩味は1.4対1。

エビとカニの旨味表
引用元:味博士の研究所

コオロギ旨味表
引用元:味博士の研究所

少し苦いカニという感じの味らしく、調理の工夫次第では様々な味わい方ができそうです。

また日本でも、徳島大学コオロギの食材化を目指す研究がすすんでいます。

干しシイタケなど香りの良いエサを使うことで、コオロギの風味が良くなることも突き止めました。

コオロギを凍結乾燥させ粉末にしたものをたこ焼きにかけたところ、とても美味しかったそうです。

動物実験により、コオロギの粉末の投与が、血糖値上昇を抑制する可能性があることもわかってきました。

大学イラスト
引用元:ガールズちゃんねる

徳島大学は健康面の効果を広く訴え、コオロギの粉末や、それを使った加工食品を開発・販売する大学発ベンチャーの起業を目指しています。

ちなみに、消費者の反応を考えて「虫感」のある商品は避ける予定だとか。

食を輸入に依存する日本。

「小麦粉のように使われるようになれば。」

食料安全保障の役に立ちたいという願いのもとに、徳島大学の研究は進められています。

可愛いコオロギイラスト

世界的な飢餓に備え、持続可能性の高い産業の1つとして、FAOが推進するコオロギ産業。

日本では見た目のグロテスクさから敬遠されそうな昆虫食。

しかし、未来のプチジビエ(昆虫を捕らえて味わう楽しみ方)に向けて、少しずつ慣れていかなくてはいけませんね。

さて、コオロギを食べる心の準備しなくては・・・

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