お鍋の季節に要注意!毒キノコ“ニセクロハツ”で食中毒。75歳男性死亡

国内ニュース

三重県桑名市で、自分で採ったキノコを食べて意識不明になっていた75歳の男性が死亡。

食用のキノコにそっくりな毒キノコを食べて食中毒を起こしたとみられる男性。

どんなキノコを食べたのでしょうか。

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事件の概要

キノコ鍋のシルエットイラスト

2018年9月10日。

三重県桑名市に住む男性(75)が、自分で採ったキノコを煮て夕食として食べました。

次の日の朝、男性におう吐や下痢などの症状が出現。

その日の夜には首から肩にかけて痛みが出たため、男性は近隣住民に救急車を呼んでもらい、桑名市の病院に入院しました。

しかし12日になると、男性の容体はさらに悪化。

呼吸困難となったため、愛知県弥富市の病院に転院。

意識不明の重体となっていましたが、17日の夕方に入院先の病院で死亡しました。

男性は当初、

「食用のクロハツと思って食べた。」

と話していたそうです。

キノコのクロハツ
引用元:きのこ図鑑

しかしそれはクロハツではなく、毒キノコの“ニセクロハツ”だったのではないかとみられています。

ニセクロハツを食べ食中毒になったというニュース画像
CBCニュース


引用元:CBCニュース


CBCニュース

三重県県食品安全課によると、ニセクロハツによる死者数は、データが残っている2000年以降、全国で3人。

三重県は、誤って毒キノコを食べないよう注意を呼びかけています。

また消費者庁によると、2012~17年毒キノコの誤食例が年間16~57件、患者数は44~166人発生したと報告があり、今年は8月下旬からの1カ月間で12件発生しています。

“クロハツ”とは

クロハツ
引用元:e840.net

クロハツは、ベニタケ科ベニタケ属のキノコ。

昔から生で食べると中毒になることは知られていました。

しかし、十分に加熱すれば食べられるとされ、かつては食用として扱われてきたのです。

しかし、海外でクロハツは有毒なキノコとして扱われており、近年になって、加熱しても消えない毒素を含むことが明らかになっています。

それ以来、このキノコを食べるものはほとんどいなくなり、現在では毒キノコとして扱われるようになりました。

しかし、昔から言われている「言い伝え」を信じているお年寄りの中には、クロハツを食べる人が今でもいるようなのです。

キノコを見る老人のイラスト
引用元:防仁学

夏から秋にかけ、ブナ科・カバノキ科・ヤナギ科・マツ科などの樹の下に発生するクロハツ。

傘は直径が8~20cmほどと大型で、表面にヌメリはありません。

カサの色は幼菌時は白っぽいですが、成長するとクロハツという名の通り暗褐色になります。

成長して反っているクロハツ
引用元:きのこ図鑑

クロハツが若いうちは、中心がくぼんだ”まんじゅう型”。

しかし、それが徐々に開いてに“ジョウゴ型”に変形。

ヒダは肉厚で粗く、肉は白色ですが、最終的には黒に近い色に変色します。

柄(え)の部分は太く短く、下にいくほど細くなっていきます。

柄(え)
カサの部分を支える細長い棒状の形をした部分。

柄の表面の色も初めは白色ですが、のちに黒褐色に変色。

クロハツには匂いは特にありません。

クロハツの傷口が黒くなっている画像
引用元:グーブログ

どの部分も傷がつくとすぐにピンク色になり、赤く変色し、その後、黒くなるという特徴があります。

クロハツ自体も危険なキノコなのですが、更に強い毒をもったニセクロハツがあるのです。

 

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猛毒種のキノコ“ニセクロハツ”

ニセクロハツがまばらに生えている画像
引用元:ライブドアブログ

ニセクロハツは、夏から秋にかけて、東海や関西など西日本のツブラジイのある地上に発生します。

ツブラジイ
ブナ科シイ属に属する常緑高木(常緑高木とは一年中緑の葉をつける常緑樹のうち、樹高が高いもののこと)。

クロハツと同じベニタケ科ベニタケ属。

ニセクロハツ
引用元:シーサーブログ

かさは、5~12cmと比較的大型。

成熟すると中央がくぼんだジョウゴ型になり、色は灰色から黒褐色。

柄は灰褐色からやや黒色で固めです

ニセクロハツ
引用元:ライブドアブログ

ひだは、薄いクリーム色で傷をつけるとうすい赤褐色になりますが、その後、黒色にはならないという点でクロハツと区別されています。

しかし、変色性の強さや速さは、子実体の成長段階の違いや発生環境の条件などに左右されます。

なので、変色性だけで両者をはっきり区別することは実際には難しいようです。

子実体
菌類が胞子をつくる際に形成する菌糸の集合体。

ニセクロハツを食べると、食後30分から数時間ほどでおう吐・下痢などの胃腸消化器系の中毒症状が現れます。

その後18~24時間ほどで全身の筋肉が痛み、呼吸困難となって死に至ることも。

クロハツ系のキノコが、どれほど美味しいのかわかりませんが、手を出さないほうがよいでしょう。

食中毒防止のポイント

日本には、名前のついた野生のキノコが約3千種類あります。

その中で、毒キノコは1割程度。

“ドクツルタケ”や“カエンタケ”など、食べると命を落とす危険のある猛毒のキノコは20~30種類だといいます。

毒キノコイメージイラスト

毒キノコによる食中毒を予防する方法としては、食べられるキノコを確実に判断できない場合、

  • 採らない!
  • 食べない!
  • 売らない!
  • 人にあげない!

この4つがポイントです。

知識のない方がキノコを採って食べ、食中毒を起こす事故は毎年繰り返されています。

キノコによる食中毒が腹痛程度で済めばいいですが、場合によっては命に関わるのです。

専門的な知識のない素人の方が採取するのは絶対にやめましょう!

  • わからないキノコは採取しない。
  • 他の種類が混入しないように注意して採取する。
  • 昔から言われている「言い伝え」は間違っているので信じない。
  • 図鑑などで素人判断はしない。
  • 食用でも生の状態で食べたり大量に食べると食中毒になるものがあるので注意。

食中毒になっている人のイラスト
引用元:三重県

毒キノコを食べてから症状が現れるまでの潜伏時間は短いので、採取したキノコを食べて体調が悪くなったら、すぐに医療機関を受診して下さい。

また、採ったキノコを食べるときは一部を保管しておくことをお勧めします。

中毒を起こして病院で受診する際、食べたキノコを一緒に持ち込めば参考になるからです。

迷信を信じるなというキノコのイラスト
引用元:http://www.asobon.net/index.html

三重県の食品衛生課によると

  • 「縦に裂けるものは食べられる」「地味な色のきのこは食べられる」「虫が食べているきのこは食べられる」・・・などのきのこの鑑別方法はすべてウソです。
  • 都合よくすべての毒キノコに共通する点などありません!
  • 食用きのこを見分けるには、一つ一つ特徴を覚えるしかありません。

とのことです。

キノコ狩りを楽しむイラスト

秋はキノコ狩りのシーズン。

自然の中を散策しながら宝探し気分で楽しめるキノコ狩り。

誤って毒キノコを食べて食中毒を起こしたり、命を落としたりすることのないよう、

「慣れた人と行動する」

「迷信に惑わされない」

これらのことを守りながら楽しみましょう!

 

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