東京都多摩市・ビル建設工事現場で火災。5人死亡、約40人がケガ

7月26日午後、東京都多摩市で建設中のビルから火が出ました。

工事関係者など男性5人が死亡、42人がケガ。

ケガをした人のうち症状が重い25人は、有毒ガスを吸った時の症状が出ていたとのことです。

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建設中のビルから出火

2018年7月26日午後1時50分ごろ。

東京都多摩市唐木田1丁目で建設中のビルから火が出ました。

爆発の様子画像
引用元:毎日新聞

72台の消防車で消火活動にあたりましたが、午後3時40分の時点で、地上3階、地下3階のビル、3,500㎡のうち1,500㎡が燃えたそうです。

出火時、現場付近を通りかかった会社員の男性は、工事現場から黒煙があがるのを目撃。

火災現場から走ってきた作業員らは、隣のコンビニの駐車場に避難していたとのこと。

救助の様子画像
引用元:テレ朝news

男性は、

「工事現場のクレーンに上ったまま逃げられない作業員もいた。

付近はプラスチックを燃やしたような臭いがした。」

と話しました。

現場で作業をしていたのは321人。

この事故で4人が死亡、42人がケガ。

ケガで症状が重い25人は、有毒ガスを吸った時の症状が出ていたとのこと。

夜になり、地下で1人が心肺停止の状態で倒れているのが見つかりましたが、その後、死亡が確認されました。

火災現場画像
引用元:日テレNEWS24

出火当時、ビルの地下3階では、足場の解体のためガスバーナーで鉄骨を切断していました。

その火花が床の隙間を通り、下の階にあったウレタンに引火したのが出火の原因とのこと。

火災現場画像
引用元:日テレNEWS24

ビルの工期が迫っており、仕上げの段階で使うために用意されていた大量のウレタンが燃えたとみられています。

「きょうは地下にウレタンが多くあるので作業に注意してほしい。」

という指示が出されていたと話す作業員も。

警視庁は、業務上過失致死傷の疑いもあるとみて調べています。

参考:朝日新聞デジタル毎日新聞NHK NEWS WEBテレ朝news

火災の現場は

出火したのは、東京都多摩市唐木田1丁目に建設中だった多摩テクノロジーセンター。

工事を請け負っていたのは、東京都港区赤坂6-1-20の安藤ハザマ首都圏建築支店。

出火したビルは、地上3階・地下3階、延べ床面積およそ1万7,500㎡の鉄骨造り。

2016年10月着工、2018年9月完成予定だったとのこと。

すでに約90%工事が進んでいたそうです。

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安藤ハザマ、昨年も同じ事故

事故の翌日、施工を担当していた安藤ハザマは会見を開き、陳謝するとともに、以前にも今回と同様の事故を起こしていたことを明らかにしました。

2017年6月、東京都江東区の解体現場でも、ガスバーナーで鉄骨を切断中にウレタンに引火し火事を起こしていたのです。

安藤ハザマは、

「再発防止策を徹底しているところだった。」

と話しました。

しかし、

「作業員の出入りが激しく、避難経路も周知されていなかった。

消火器の場所も聞いていなかった。」

と話す作業員も。

まったく同じ原因で、さらに大きな事故になってしまったことが本当に残念です。

除染事業で指名停止処分も

また、安藤ハザマは、東京電力福島第1原発事故の除染事業において、除染費の詐欺事件も起こしています。

2017年6月、福島県田村市といわき市の除染事業に携わっていた安藤ハザマ。

その社員が、下請け会社に対して、作業員の宿泊費を水増しした領収書を作らせていたことが発覚。

国は、安藤ハザマに対して余計に支払っていた約300万円の返還を求めました。

2017年9月28日、東京地検特捜部は、領収書の改ざんで田村市から宿泊費をだまし取ったとして、安藤ハザマの男性社員2人を詐欺罪で在宅起訴。

環境省は、2017年10月5日までに、安藤ハザマを3カ月の指名停止処分にしました。

指名停止処分
一定期間、日本国や日本の地方自治体の競争入札参加資格を停止する懲罰的措置。

しかし環境省は、食費込みの宿泊費の請求や領収書の添付間違いという不正内容は、故意ではなかったと判断。

安藤ハザマは、

「厳粛に受け止め、再発防止に努める。」

と話していました。

不正が、制度を正確に把握していないなどの単純なミスによって起きたのであれば、ケアレスミスが多い傾向にあったということなのでしょうか。

参考:日本経済新聞

亡くなられた方々

亡くなられた5人の方々のうち、4人の方のお名前が判明しています。

栗原功至(くりはらこうじ)さん(52)

岩本靖雄(いわもとやすお)さん(51)

菅野俊規(すがのとしのり)さん(44)

沢田俊治(さわだとしはる)さん(49)

もう1人の60代後半の男性は、身元確認中とのことです。

ご冥福をお祈りいたします。

ネットの反応

この暑い中、321人がビル現場で働いていた。出火はこの暑さにも寄るんじゃないかと思う。韓国の様だと思ったが、これは天災だろう。でも監督署は過失を問うだろうなあ。不可抗力だと応援したい。発火温度を通常と比べてみてくれ。

引用元:Yahoo!映像ニュース

亡くなった方、御冥福をお祈り致します。
工期の都合などで、内部ウレタン吹きの後に、サッシを溶接して取付してくれと言ってる監督さん、この事故を教訓にして下さい。本当に危ないから!

引用元:Yahoo!映像ニュース

約2年の工事がすべて無駄に。
職人たちがかわいそう。

引用元:Yahoo!映像ニュース

ウレタンなんか数ミリの火花でも引火する。溶断中ってことは相当火花が落ちてたはず。監視人付けて作業してたのか?自分の経験上ウレタンの火災は気がついた時はもう遅い。一瞬で燃え広がるから。

引用元:Yahoo!映像ニュース

10月末完全なのに
タワークレーンあり
足場あり
突貫作業だっただろうな
お悔やみ申し上げます

引用元:Yahoo!映像ニュース

こういう事故が出る度に、建設業に従事しようという人間が減るんだよね。
休日も日祝だけだし、こういう部分をもっと是正して業界の健全化を図るべきだよ。

引用元:Yahoo!映像ニュース

ウレタンについて調べると、

ウレタンに火がつき初期消火に失敗すると、燃焼が拡大する危険性があるため消防法で「指定可燃物」に指定されている。
火気を近づけない事と、所定量以上の大量保管時には「指定可燃物」の規定に従うこと。

参考:日本ウレタン工業協会

と書かれていました。

その後の調べで、当時、ガスバーナーでの切断工事に関わっていた作業員3人が、出火直後すぐに消火器を使わず、コップの水で消そうとしたことが分かりました。

初期消火に失敗したということでしょうか。

「この事故を教訓にして下さい」というコメント。

本当にその通りです。

前回の事故の教訓が生かされなかったことが悔やまれます。

この猛暑の中、建設現場で働くというのは大変なことです。

建築士や施工主がいても、現場で働く方たちがいなければ建造物は完成しません。

過酷な環境の中でがんばってこられて、命を落とされた方、ケガをされた方々のことを思うと胸が詰まります。

工場での事故や爆発が続いています。⇒

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