目黒区・結愛ちゃん虐待死亡事件。両親の船戸雄大・優里容疑者逮捕

2018年3月、東京都目黒区で、両親から虐待を受けていた当時5歳の船戸結愛(ふなとゆあ)ちゃんが死亡。

義理の父親の船戸雄大(ゆうだい)容疑者と、母親の優里(ゆり)容疑者が逮捕されました。

保護責任者遺棄致死の罪などで起訴されていた雄大容疑者は、7月11日、大麻所持の疑いで追送検されました。

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虐待で衰弱し死亡した結愛ちゃん

保護責任者遺棄致死容疑で逮捕されたのは、結愛ちゃんの義理の父親である船戸雄大容疑者(33)と母親の優里容疑者(25)

虐待によって衰弱した結愛ちゃんを放置し、死亡させた疑いがもたれています。

雄大容疑者顔画像
引用元:首都圏 NEWS WEB

2018年3月2日、東京都目黒区のアパートで、意識不明の状態で倒れていた結愛ちゃん。

「娘が数日前から食事をとらず、吐いて心臓が止まっているようだ。」

雄大容疑者が119番通報し病院に搬送。

しかし、同日午後6時59分に死亡が確認されました。

船戸結愛ちゃん画像
引用元:FNN PRIME

結愛ちゃんの死因は、肺炎による敗血症。

低栄養状態や免疫力の低下によって引き起こされたとみられています。

搬送された時、あばら骨が浮き出るほどやせた体に薄手のパジャマを着ていた結愛ちゃん。

結愛ちゃんの1歳の弟のものとみられるおむつを着けていました。

自力でトイレに行けないほど衰弱していた結愛ちゃん。

顔や体には複数のあざもありました。

船戸結愛ちゃん画像
引用元:FNN PRIME

結愛ちゃんが死亡する数日前、雄大容疑者は結愛ちゃんに冷水のシャワーをかけ、顔を殴るなどしてケガをさせていました。

結愛ちゃん死亡の翌日、警察は結愛ちゃんへの傷害容疑で、義理の父親である雄大容疑者を逮捕。

船戸雄大容疑者顔画像
引用元:FNN PRIME

雄大容疑者逮捕後、6月6日には母親の優里容疑者も逮捕されました。

船戸優里容疑者画像
引用元:FNN PRIME

両親からの虐待で衰弱し、死亡した結愛ちゃん。

近隣の住民は結愛ちゃんが虐待されている姿を見ていました。

児童相談所にも通報され、結愛ちゃんは2度、保護されていました。

にもかかわらず、結愛ちゃんを助けることはできなかったのです。

更新情報

結愛ちゃんへの虐待事件で起訴された雄大容疑者と優里容疑者。

2018年7月11日、雄大容疑者が大麻所持の疑いで追送検されました。

虐待事件の家宅捜索で、雄大容疑者のかばんの中から乾燥大麻や複数の吸引器具を発見。

乾燥大麻数グラムを所持していた疑いがもたれているとのこと。

調べに対して、船戸容疑者は黙秘。

妻の優里被告も、大麻は知らないと話しているそうです。

大麻まで、というのは想像していませんでした・・・

児童相談所に相談しても・・・

2年前の2016年4月、優里容疑者は、結愛ちゃんを連れて雄大容疑者と結婚しました。

同年、雄大容疑者とのあいだに長男が誕生

船戸家相関図
引用元:FNN PRIME

2016年12月、近隣住民が、唇から血を流し自宅前に放置されている結愛ちゃんを目撃し通報。

児童相談所に一時保護されましたが、2017年2月には自宅に帰されました。

それからわずか1か月後の2017年3月、結愛ちゃんはまたもや外で発見されます。

舌が切れ、唇には傷があり、両膝に擦り傷、お腹にはアザ。

「お父さんに叩かれた」と訴えた結愛ちゃんは、再び保護されました。

しかし、7月31日には2回目の保護も解除。

ニュース画像
引用元:FNN PRIME

解除後の2017年8月末、

「こめかみ付近と太ももにあざがある。」

と、結愛ちゃんの虐待を疑った病院から、児童相談所に通報が入りました。

その時も結愛ちゃんは、太もものあざについて「パパに蹴られた」と説明しています。

しかし、県は一時保護の必要はないと判断。

雄大容疑者は、結愛ちゃんへの暴行で、2017年2月と5月に書類送検されましたが、いずれも不起訴となっていました。

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施設がいいと話していた結愛ちゃん

児童相談所が実行できる一時保護は、原則として2カ月以内(児童福祉法に基づく)です。

子どもを家に戻すかどうか、その2カ月のあいだに児童相談所が判断することになります。

児童相談所が子どもを親から離す必要があると判断しても、親権者などが同意しなかった場合。

児童相談所の所長が、家庭裁判所に審判を申し立て、承諾を得なければなりません。

家庭裁判所が承認を得るには、

「児童を虐待し、著しく監護を怠り、保護者に監護させることが著しく児童の福祉を害する場合」

という条件を満たす必要があるのです。

船戸結愛ちゃん画像
引用元:FNN PRIME

幼稚園の関係者は、

「結愛ちゃんに『施設とおうち、どっちがいい?』と聞くと、『施設がいい』との受け答えもしていた。」

と話しています。

明らかな虐待が確認され、何度も保護され、結愛ちゃん自身も雄大容疑者からの暴力を訴え、施設がいいと言っていた。

それでも結愛ちゃんの状態は、この条件に当てはまらないということだったのでしょうか。

その後、引っ越した東京で、虐待はエスカレートしていきました。

途切れた児童相談所とのつながり

船戸家は、2017年まで、優里容疑者の実家がある香川県善通寺市のアパートで家族4人で暮らしていました。

2018年1月、一家は東京都目黒区東が丘にあるアパートに移り住みます。

2018年2月、香川県の児童相談所から引き継ぎを受けた品川の児童相談所は、結愛ちゃんを確認するため自宅を訪問。

しかし、優里容疑者に拒否され、結愛ちゃんに会うことはできませんでした。

アパート画像
引用元:FNN PRIME

引き継ぎを受けた品川児童相談所の担当者の話では、

「香川県からの引き継ぎの情報として、児童相談所と距離を置きたい、児童相談所の訪問がストレスになると聞いていた。」

とのこと。

そして、品川児童相談所は「虐待のリスクは高くない」と判断。

東京に転居してから死亡するまでの約40日間、結愛ちゃんの安否が確認されることはありませんでした。

体重に異常にこだわった雄大容疑者

雄大容疑者は、2017年12月まで香川県の食品会社に勤めていました。

会社の関係者によれば、雄大容疑者は明るいキャラクターだったそうです。

仕事を辞める時に引きとめられた雄大容疑者は、家族の問題で東京に行くと話したとのこと。

東京でも若者に人気のエリアにあり、家賃8万円を超えるアパートに引っ越した一家。

アパート画像
引用元:FNN PRIME

県の職員によると、雄大容疑者は、結愛ちゃんの養育や作法に対して強いこだわりを持っていました。

  • しっかりおじぎしてあいさつする。
  • ひらがなの練習をする。
  • はみがきを怠ってはいけない。
  • 太りすぎてはいけない。

など、5歳の結愛ちゃんに対して過大な期待をしているように見えたそうです。

また、

「子どもはモデル体型でないと許さない。」

と、結愛ちゃんの体重を異常に気にしていた雄大容疑者。

子どもに対してモデル体型という発想。

東京でメディア関係の仕事をすると話していたという雄大容疑者ですが、逮捕されたときは無職でした。

可愛かった結愛ちゃんを子役にでもするつもりだったのでしょうか・・・

東京に出たのは、児童相談所の訪問を逃れることも目的の1つだった可能性はありますが、それだけではなさそうです。

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壮絶な虐待

雄大容疑者と優里容疑者が結愛ちゃんに与えていた虐待は壮絶なものでした。

  • 家族とは別の電灯も暖房もない部屋に1人で軟禁状態。
  • 真冬にベランダに放置。
  • 冷水のシャワーをかけたり、顔を拳で殴る、蹴るなどの暴行。
  • 転居後の1月下旬からは結愛ちゃんの食事も制限。(朝食はスープ1杯、昼食は米を茶わん3分の1、夜は茶わん半分程度など)
  • 毎日午前4時ごろに自分で起きて測った体重をノートに記入させ、ひらがなを書く練習も命じていた。
  • 「べんきょうする」「ふろをあらう」など20項目の厳しいルールを課していた。

食事を制限したり、体重を記録させるなど、雄大容疑者の結愛ちゃんの体重に対するこだわりは尋常ではありません。

アパート画像
引用元:首都圏 NEWS WEB

衰弱しているとわかっていながら、虐待がばれることを恐れ病院に連れて行かなかった雄大容疑者と優里容疑者。

結愛ちゃんが雄大容疑者の実子ではないことも、虐待につながった原因の1つかもしれません。

しかし、

「自分の立場が危うくなることを恐れ、夫に従い見て見ぬふりをした。」

と話した優里容疑者は実の母です。

経済的にも精神的にも子どもを守れる状態ではなかったのかもしれませんが、衰弱していくわが子を、どのような気持ちで見ていたのでしょうか。

「ゆるしてください」結愛ちゃんが書いた反省文

自宅の捜索で、結愛ちゃんが鉛筆で書き込みをしたノートが見つかりました。

「ママとパパにいわれなくってもしっかりとじぶんからもっともっときょうよりかあしたはできるようにするから もうおねがい ゆるして ゆるしてください おねがいします

 ほんとうにおなじことはしません ゆるして きのうぜんぜんできてなかったこと これまでまいにちやってきたことをなおす これまでどんだけあほみたいにあそんだか あそぶってあほみたいだから やめるから もうぜったいぜったいやらないからね ぜったいやくそくします」

反省文のような、両親に対する謝罪のような、懇願のような・・・

このような文章を5歳の子どもが書いたということに愕然とします。

献花する人画像
引用元:首都圏 NEWS WEB

雄大容疑者からの暴力を自分の言葉で周囲に伝え、家に帰りたくないという意思表示もしていた結愛ちゃん。

その言葉を多くの大人が聞き、虐待されている姿を多くの大人が目撃し、通報するなどの行動も起こしていました。

それでも守ることができなかった命。

今も同じような立場に置かれている子どもは大勢いるでしょう。

結愛ちゃんが示してくれた問題を、個人、行政、法律、さまざまな角度から社会全体で考え続けていかなければならないと思います。

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コメント

  1. 小林 より:

    東京の児童相談所がまぬけと思っていましたが、香川県も何をやっていたのか。行政機関が機能しない分、二度とこのようなひどい事件が再発しないように国民全体で考えないと。

  2. 森高規博 より:

    全員で献花に行け!!ひどすぎる