骨折発生率は西高東低。その差を生むのは日照・納豆・カールの味!?

高齢者に多い大腿骨近位部(だいたいこつきんいぶ)の骨折。

骨折して寝たきりになると、認知症のリスクも高まります。

骨折率の地域差には、日照時間や納豆の消費量、カールの味も関係しているようです。

また歩くことが骨にいい理由もわかってきました!

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東と西。明暗分かれる骨折率!?

2015年、近畿大や大阪医大の研究グループは、高齢者に多い大腿骨近位部骨折の都道府県ごとの発生率を調査しました。

大腿骨骨折の割合の図
引用元:朝日新聞

調査では、40歳以上の患者15万2千人(男性3万2千人、女性12万人)を都道府県ごとに分け、人口10万人当たりの骨折発生率を男女別に算出しました。

するとその発生率は、西日本で高く、東日本では低い、冬の気圧配置のような『西高東低』の傾向にあることがわかりました。

骨折率が最も低い秋田の男性と、最も高い沖縄の男性の値には、2.3倍近くの差が見られるほどでした。

調査の対象となった「大腿骨近位部」とは、ざっくり言うと股関節に接する部分の骨です。

大腿骨近位部イラスト
引用元:ポストセブン

骨折の原因として多いものは、高齢による“つまづき”です。

近年は、雪があまり降らなかった都会や九州のほうでも降るようになり、転んでケガをする高齢者も増えているかもしれません。

骨折の原因グラフ
引用元:山内整形外科

この部位を骨折すると、歩くことが困難になり、寝たきりなど介護が必要な状態になる可能性が高いそうです。

骨折は、できるだけ避けたいものですよね。

では、東日本と西日本の骨折率の明暗を分けているものは、いったい何なのでしょうか?

骨折と納豆消費量の深い関係

骨折率の開きについて明確な要因は不明ですが、研究者たちは、

「食生活が影響している可能性もある。」

と考えているようです。

次の図は、全国の大腿骨頸部骨折発生率と、納豆の消費量を調査したものです。

骨折発生分布地図
引用元:三村整形外科

納豆の消費量が少ない地域で、大腿骨頸部骨折の発生率が高いことがわかります。

納豆などの発酵食品には、カルシウムの骨への取り込みを助けるビタミンK2が豊富に含まれています。

ビタミンK2には、摂取したカルシウムを骨に沈着させる、オステオカルシンというタンパク質を活性化させる働きがあります。

骨が作られるのを助けてくれるのです。

納豆食べる画像
引用元:時事ドットコム

納豆をあまり食べない西日本で骨折の発生率が高く、納豆をよく食べる東日本で低いのは、ビタミンK2の摂取量の差によるとも考えられます。

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カールの味も関係している!?

8月生産分をもって、惜しまれながら東日本での販売終了が決定した、おやつのカール

そんなカールの味の好みを、全国的に調査したデータがあります。

そのデータを見ると、カールのチーズ味を好む地域も骨折率が低いと言えるようです。

カールの味の好み分布図
引用元:Jタウンネット

チーズはカルシウムの多い乳製品であり、しかもビタミンK2を多く含む発酵食品でもあります。

ビタミンK2と並んで、骨のために必要なビタミンとして、ビタミンDがあります。

ビタミンDは、小腸からのカルシウムの吸収を助け、血液中のカルシウムを骨に吸収させるときに必要なビタミンで、皮膚が紫外線にあたることで合成されます。

骨イラスト
引用元:ヴィーガン

2017年、国立環境研究所と東京家政大学の研究チームが、札幌・つくば・那覇の3地点について、紫外線の弱い12月の正午に、必要量のビタミンDを生成できる日光浴の時間を調べました。

その結果(両手と顔を晴天の太陽光にさらした場合)、那覇では8分、つくばでは22分、札幌では、つくばの3倍以上の76分の日光浴が必要なことが判明しました。

寒い地域に住んでいると、ビタミンDが不足しがちになるということですね。

これは仮説ですが・・・

もしかしたら、ビタミンD不足で骨が弱くなるのを防ぐため、寒冷地の東日本の人の身体は、ビタミンK2の豊富な納豆やチーズ味の食品を無意識に求めているのかもしれませんね。

その結果、本来であれば長い日照時間が骨に有利なはずの西日本より、骨が丈夫になっているのかもしれません。

日光を浴びる女性写真
引用元:ライブドアニュース

地球温暖化によるオゾン層の破壊が進んだ現代は、皮膚ガンを恐れ紫外線を避けがちです。

でも、やはり1日に必要な時間の範囲内で日光浴を行うことは必要なようです。

歩くことの大切さ!

また、ノーベル生理学・医学賞受賞の山中伸弥教授によれば、骨量を増やすには、

「歩くことが重要。」

とのこと。

骨を増やす骨細胞は、骨に衝撃が加わると、骨を増やすメッセージを発します。

高齢者が寝たきりになったり、若い人でも座り続けていて骨に衝撃が加わらないと、骨は増える必要がないと判断してしまいます。

なので、骨量を増やすには歩くことが有効なのです。

でも、いろんな事情で“そんなに歩けない”という方もいますよね。

その場合「座った状態から立ち上がる」だけでも効果があるそうなので、できるだけその動作を取り入れてみてはどうでしょうか。

人生100年時代に突入したと言われる昨今。

できれば介護を必要としない状態で、長い寿命を全うしたいものです。

骨を強化する食品をとるよう意識し、散歩も適度に行うなど、未来の自分のために習慣づけていけたらいいですね!

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